五浪丸 The final challenge

五浪丸の113回医師国家試験への軌跡

タコパ女子会

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タコパ女子会

僕のブログを友達が見つけたらしい。

過去に最近は犬としか話していない」という日記を書いたのだが

どうやらそれをみたようである。

 

medical555.hatenablog.com

「おいおい、ごろちゃんここのところ犬としか喋ってないらしいでwwwww」

「こりゃ緊急タコパでもやったるか。人と話す機会を提供しよーよ」

「LINEグループで日時相談しよう。タコパ楽しみー!」

「みんなタコパしたいだけやん笑。ごろちゃーん、いいよね?」

「可哀想(´・ω・`)ごろちゃんの選択肢ないやんww(ない)」

などなど、Aちゃん~Eちゃん5人で好き勝手に話している。

「仲良しLINEグループ」での会話未読数が15件と携帯画面に表示されている所で僕も気がついた。タコパ実施に向けて具体的な話はどんどんと進んでいるようだ。僕抜きで。

 

このLINEグループ、僕以外は全員20代~30代の女医で男女比率は1:5と非常に華やかだ。これだけみたら「ごろまる、リア充じゃねえか。はい解散」という話になりそうであるが、付き合いの長い女子たちである。親友とか友情という言葉は即座に浮かんでも、恋愛関係に発展するようなことは最早ない。自身の乏しい経験則でしかないが、恋愛は初見から6ヶ月以内程度で発展しなければそれ以降に付き合ったりする確率はグッと下がる気がする。

因みに彼女らとの付き合いは早3年を超える。

色んな話が出来る気心のしれた大切な「友人」たちだ。

恋愛に発展する可能性があるならそれは6ヶ月以内で決まる

という独自のリミットはとうに過ぎているのである。

どうだろう。

リア充」と呼ぶには少々ニュアンスが違うことをご理解いただけただろうか。

更に、彼女たちのもつ僕のイメージは「人畜無害マン」である。

・・・・・?!?wwwwwwwwww

人畜無害マンてwwww

おいwww

まあそうなんだろうけど、言い方wwwww

 

さて。

少し話しがズレたのでタコパの話に戻す。

とんとん拍子にタコパの開催日や場所は決まり、タコパ当日僕らは一人の女子のアパートに集合して食べたり飲んだりしながらわいわいと話をしていた。初めは本当に親身に僕の話を聞いてくれて「ごろちゃん!いつも応援してるから。ほんまに。苦しい経験した人間は痛みの分かるいいお医者さんになる。絶対よ。」とみんなの温かさに涙が出そうになった。幸せだなあ、こんな友達が沢山いるなんて本当に有り難いことだ。ちゃんとみんなに感謝しないと。当たり前にこういう状況があるんじゃないぞ、とたこ焼きを頬張りながら感動していたが20分も経たないうちにみんなアルコールが回ってきたのか、各々に職場の愚痴や結婚観について熱く語り出した。

「女医って結婚できないっていうけどさー、本当すぎて辛いんだけどwwww」

「○○ちゃんなんかはさ、医大の時の彼氏を卒業後も離さんかったからなー。

 そのまま結婚できたみたいよ。羨ましいよねー。」

「それなー!医大卒業直前に別れた私とか、絶望しかなかったわ。終わりの始まり笑」

「てか、ちょっと上の指導医とかは寄ってくるけどセクハラ凄いしキモいんだけどw」

「合コンとか婚活でも女医てウケ悪すぎやから看護師ってことにしてる笑」

「それあるあるやん。雑誌で見るやつwwwwwww」

「20代の頃は結婚焦ってたけどさ。30過ぎると何かスーーーっと悟り開けるんやけど。

 ついに私もきたなと。まぁ、きてないんやけどさ。」

「意味わかんないんだけどwwwwwwwwww」

 

・・・・・・・・。

あれ?あれあれあれ。僕もいるんやけど。

若干、空気マンみたいになってるんですけどーーーーw

などと考えていると突然

 

「ごろちゃん!!」

 

「!!!!んぉ?」←唐突でよく分からない返事になった笑

「酎ハイちょうだい。あと、たこ焼き追加で!焼いて。」

「あ、、ああ。うん。たこ焼き、なくなってきてるよね。焼くねー。」

「あたしも追加でー!あとポテチ取って。そこにあるやつ」

 

犬しか話す機会がないなんて可哀想。私らが励ましてごろちゃんに元気になってもらおうというコンセプトのもと企画されたはずのタコパ。何だか後半になればなるほど、僕は聞き役でたこ焼きを焼いてお酒を用意するだけの人になっていく。一周回って、なんだか笑えてくる。

「なんだかんだ、みんなずっと変わんないな。元気出たわ。ありがとうタコパ誘ってくれて」

誰に言うわけでもなく、たこ焼きを焼きながらぽつりと呟く。

みんなおしゃべりに夢中で誰も聞いてないけれど構わない。

時が流れて、僕が医者になっても。

もっともっと時が流れて、誰かが結婚しても。

ぼくらの関係がずっと続いていけばいいなあと淡い思いを抱く。

手元ではあつあつのたこ焼きが鉄板の上でお皿に配られるのを待っている。

 

「たこ焼き出来たでー!」とみんなに声かけすると

「わー!ありがとう!おいしそう。食べよー!」と元気な声が返ってくる。

 

夜は更けていくがタコパの時間はまだまだ続きそうだ。

沢山 元気を充電出来たよ。

みんな、ありがとね。