五浪丸、合コンに特攻する フィナーレ
五浪丸、合コンに特攻する フィナーレ
「じゃあ、とりあえずかんぱーーいっ」
男幹事女幹事ちゃんは乾杯の音頭をとりつつ、
料理を取り分けながらみんなに自己紹介を促したりしていて息ぴったりだ。
夫婦かな。
みんなの自己紹介が終わった後も会話は序盤から予想外に弾みまくっていた。
ABCちゃん、どの子も社交的で優しい。
これは、これは次に繋いでいけるんじゃないか!と期待が膨らむ。
「さすがー!」
「知らなかったー!」
「すごーい!」
「センスいいですね。」
「そうなんだー!」
ふと隣を見てみるとサダオが女子との会話の中で『合コン奥義さしすせそ』を連発していた。
しかしサダオ、多分それ女子が使うやつやwwwww
(カサネテクという歌にもなっているので参考に貼っておく)
女Bちゃんが「サダオ君、グラス空いたけど何か飲む?」と聞いてくれた時、サダオは親指をグッと立てて謎のどや顔。「ええと、サダオです。興味のある分野は骨折です!」
。。。すでに酔っているようで、二度目の自己紹介をしてて草。
楽しい時間はあっという間に過ぎて、時刻は23時になっていた。
店員さんに「そろそろお時間です。」と促されたこともあって、最後に6人みんなで今日の飲み会LINEグループを作ったあと解散の流れとなった。お店の入り口を出て少し歩いた所で男女に分かれた後、僕ら男性陣3人はカラオケに行って反省会兼2次会をすることにした。
少し広い部屋に案内された後「誰か気になった人はいた?」と2人に質問したら、サダオは開口一番「いやあ、今日は好感触でしたね。僕的にはA、B、Cちゃん誰でもいいなあ。」と身も蓋もない感想を述べていて何か笑った。
「五浪丸はどうだった?」と男幹事が聞いてくるので「僕はBちゃんかなー。」と答えると「お、まじか!おれはCちゃんがいいと思ってたんだよ。みんな上手に分かれてるんじゃないか、それぞれに後日個別LINEしていくか。」という話に落ち着いた。
一応、社交辞令を兼ねてグループラインに僕ら3人が各々「今日はありがとうございました。楽しかったです。また、遊びましょう!」というようなメッセージを残しカラオケに興じた。
*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*
朝になりさすがに眠いし解散だなと言う話になり、カラオケ店を出て携帯でLINEを確認すると
僕ら3人のコメント、全て未読じゃないかwwwwwwwww
飲み会中はあれだけ親しげに会話も弾んだはずなのに内心は「こいつら無ぇわ」と早々判断がなされていたなんて震える。いつだ!どこでしくじった。。
しかし、男性陣に微塵もアンマッチの雰囲気を悟らせない女子の恐ろしさよw
僕以外の二人も携帯をチェックし、各々「『今日は楽しかったですね』の挨拶くらい言えやー!w」「秒でブロック早過ぎワロタ」など不満をぶちまけている。
「五浪丸ー。気を取り直して朝マックしてから帰ろう!」
男幹事が少し先を歩きながら言うので、勿論OKと答える。
確率4%の出会いなんてこんなもんだよ。
誰に言うでもなく僕は呟いた。
でもまあ楽しかったからいいか。何でも経験だ。
男幹事とサダオが早く来いよと手招きする。
何気ない一日のはじまり。
いつもの日々にただ戻っただけ。
小走りで二人に追いつく。
時刻は朝5時02分
街の景色を明るく染める朝焼けのオレンジは
いつもより少し優しい色をしていた。
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これにて、五浪丸合コン編は終了です。
いやー、合コン爆死で草でした。
もうやだ。絶対行かない。
朝マックでは3人で
「今回は運が無かっただけやって。」
「みんな頑張ったで。」
とキモく傷のなめ合いぺろぺろしてました笑